井上尚弥が渡米 いざモロニー戦へ!無観客試合はロマチェンコ戦でチェック済み

 「ボクシング・WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(31日、ラスベガス)

 米ラスベガスで10月31日(日本時間11月1日)にWBAバンタム級2位・IBF同級4位ジェーソン・モロニー(29)=豪州=の挑戦を受けるボクシングWBA・IBF世界同級統一王者の井上尚弥(27)=大橋=が18日、羽田空港発の航空機で父の真吾トレーナー、弟で前WBC世界バンタム級暫定王者の拓真(大橋)、いとこで前日本・OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者の浩樹(引退)とともに開催地へ出発。直前に報道陣の代表取材に応じた。

 髪の色を金と銀の中間ぐらいの色に染めた尚弥は「もう気持ちの面でも肉体的にも仕上がっている状態。割と日本ですべての調整をこなしてきたので、向こうに行ってからの2週間は体の調子と気持ちによって練習の上げ下げはするけれど、あとは体重調整。コンディション調整に失敗したことがないので、いつもどおりです」と順調をアピール。

 昨年11月に両眼窩底と鼻を骨折する死闘の末に元世界五階級制覇王者ノニト・ドネアを破って以来1年ぶりの試合となるが、「一番はケガの回復。1年間、試合ができていないというストレスとか、そういう感覚はない。自分のなかでは1年ぶりの試合という感じはしません。感覚的には半年ぶりぐらいの試合の感じですね」プラス面を強調した。

 初体験の無観客試合が不安要素と言えるが、この日に自身の試合と同じ会場で行われたWBA・WBO・WBC世界ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とIBF同級王者テオフィモ・ロペス(米国)の試合(ロマチェンコの判定負け)の中継も見るなど映像でチェックしており、「自分が心配していたのは後楽園ホールでの無観客状態でした。ラスベガスはそうではなかったので。ライティングもあるし人の声もあるし。だから問題ないと思います」と不安は感じていなかった。

 海外での試合は3度目だが、ラスベガスは初。それでも、「不安はないですね。ロサンゼルスでも試合してグラスゴー(英国スコットランド)でも試合して、海外での試合に関してはまったくといっていいほど不安はないですね。ただ、ホテルから出られない点がどうかなというぐらい。全体的に見れば楽しみの方が多いですよ」と話した。

 内容については「そこを追い求めたらきりがないけれど、圧倒的な強さを見せるなら前半KOが理想。でも、そこにこだわらず、まずは勝ちに徹して、そのなかから自分がやれる勝ち方、倒し方というのを出していこうかなと思っています」とイメージした。初回から倒しに行くことは「考えていません」と話しつつ、「もちろんチャンスがあれば行きますよ」と想定。長丁場の練習も「もちろんです」と準備万端だった。

 この一戦は、11月1日(日)午前10時30分からWOWOWプライムで生中継する。

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