新日本G1・SANADA 大逆転の初決勝進出!敗退EVIL「明らかな不正だ!」
「プロレス・新日本」(17日、両国国技館)
20選手がA、Bの2ブロックに分かれて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」Bブロック最後の公式戦が行われ、SANADAがEVILに勝利。内藤哲也、EVILと勝ち点12で並ぶ首位となり、直接対決の結果によって初の優勝決定戦進出を決めた。
勝ち点12の首位で並ぶ内藤哲也とEVIL、勝ち点10で追うSANADAの3人がブロック突破の可能性を残す状況で迎えたこの日。前の試合で内藤哲也がKENTAに敗れたことで、この一戦の勝者が勝ち抜けることになった。
SANADAとEVILはかつてIWGPタッグ王座を保持したコンビで、EVILが所属ユニットのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)からバレットクラブに寝返ったことで決別してから初の一騎打ち。SANADAは、セコンド役ディック東郷の介入も交えたEVILのダーティーファイトに苦しめられた。
終盤にはコーナー最上段からの雪崩式脳天砕き、長時間のダークネス・スコーピオンを耐え抜いて逆襲に転じ、ラウンディングボディープレス2連発を成功させて勝利を手にしたかに見えたが、東郷がレフェリーのカウントを妨害。さらにSANADAが2人がかりの攻撃を受けると、放送席にいたLIJの高橋ヒロムが助太刀に入った。
ヒロムは一度は排除されたものの、SANADAが2人からの攻撃で窮地に陥ると再び加勢して東郷にトラースキックを発射。そのスキにSANADAが電光石火のオコーナーブリッジで丸め込んで3カウントを奪った。
開幕から矢野通、YOSHI-HASHI、後藤洋央紀と下位に沈んだ3人に3連敗する絶望的状況から5連勝で大逆転の優勝決定戦進出。寡黙な男はリング上でマイクを持つと、「明日、G1の歴史にSANADAの名を残してやるよ」と珍しくアピールした。
バックステージでも、「明日、決勝戦でSANADAがプロレス界の希望になってやるよ」と宣言。だが、対戦相手の飯伏について問われると無言で引き上げていった。
一方のEVILは試合後もレフェリーに抗議するなど憤慨し、「レフェリー、お前、誰かに買収されてんのか、この野郎。明らかな不正だろ。てめえは正義のかけらもないな」と猛批判。SANADAにも矛先を向け、「お前、こんなんで勝ったと思うなよ。てめえ、不正だからな。覚えとけ、この野郎!」とほえまくった。