元東洋王者の粉川 洪トレーナー効果で再起星「負ける気がしなかった」

 「ボクシング・8回戦」(14日、後楽園ホール)

 日本フライ級4位の粉川拓也(35)=角海老宝石=が日本ライトフライ級6位の山口隼人(31)=三迫=を6回1分39秒TKOで破り、昨年8月にジェイアール・ラクィネル(フィリピン)の持つOPBF東洋太平洋フライ級王座に挑戦して自身初のKO負けを喫して以来の再起に成功した。

 序盤は山口のインファイトに手こずった粉川だが、3回以降は左のフック、ボディー、ワンツーなどを次々と突き刺し、6回にロープ際で連打を浴びせてストップさせた。

 前戦で敗れた後からワタナベジムでWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志、世界3階級制覇王者の田口良一らを指導した名伯楽の洪東植トレーナーに師事しており、「今回の勝ちは洪さんのおかげです。負ける気がしなかった。自信がつきました」と感謝。洪トレーナーからは「前のスタイルは捨てろ。いいところは残せ」とボクシングの“改造”を施され、スピードばかりを意識していたというパンチも、しっかり力を効かせられるようになるなど、「スタイルが変わった」と成果を実感している。

 かつてはOPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座、日本フライ級王座を保持し、世界王座挑戦経験もあるが現在35歳。連敗なら進退に関わる試合での快勝に、「今日の勝ちはチャンピオンの防衛戦のときよりうれしい。終わっていると思っている人も多いと思いますけど、見返したいですね」と意欲は衰えず、「世界チャンピオンを目指します」と力強く誓った。

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