新日本G1・ホワイト 首位タイ死守も裕二郎の“反抗”に大荒れ「なぜあんな…」
「プロレス・新日本」(10日、エディオンアリーナ大阪)
20選手がA、Bの2ブロックに分かれて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」Aブロック公式戦の5試合が行われ、ジェイ・ホワイトが高橋裕二郎を破って5勝2敗の勝ち点10とし、オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ、飯伏幸太と並ぶ首位タイをキープした。裕二郎は0勝7敗。
バレットクラブを率いるホワイトは相手が同門で全敗の裕二郎とあってか、普段のコスチュームとリングシューズではなく、トレーニングウェアとスニーカーを着用して登場。試合前にはホワイトのセコンド外道とともに3人で“トゥースイート”ポーズを決めるなどバレットクラブの結束をアピールした。
そして、試合が始まると、示し合わせていたかのように、裕二郎が自らリング中央に寝そべり、ホワイトが笑顔でフォールをするやりとりを連発。だが、裕二郎は自尊心を傷つけられたのか次第に表情が険しくなり、ついにはホワイトを丸め込んでしまう。
ホワイトは「何をするんだ?」と詰め寄ると、またも丸め込まれ、ラリアット、インカレスラムまで浴びる。さらにはレフェリーにぶつけられ、金的攻撃を受けるが、何とかカウント2で返した。
続けて裕二郎得意のマイアミシャインを見舞われるもフォールは許さず、外道がレフェリーを引きつけている間に金的を攻撃。すかさずブレードランナーを繰り出して3カウントを奪った。勝ったものの、裕二郎の反抗的な行動にホワイトは大荒れ。イスで裕二郎に襲いかかろうとしたが、外道になだめられて花道を引き揚げた。
バックステージでもホワイトは「外道、お前も一緒になってオレをはめたのか。お前が仕組んだことなのか」と興奮。弁解する外道を、「裕二郎は優勝の可能性もないのになぜあんな行動に出たんだ。まだオレの優勝の可能性はある。EVILの策略か」と問い詰めた。
「そうとは思えない。オレが何とか解決するから時間をくれ」と言う外道に、「本気で何も知らなかったと誓えるか」と念を押し、「誓うよ」との返事を聞くと「じゃあ、お前から裕二郎と話してくれ」と託した。
一方の裕二郎は「ジェイ・ホワイトはいままでで一番のバレットクラブのリーダーだよ。でもよ、このG1クライマックスでは、それは関係ないのかもな」とだけ話した。