「ボクシング・１０回戦」（２日、後楽園ホール）

　ＩＢＦ世界スーパーフェザー級３位の尾川堅一が同級７位の西谷和宏を判定で下した。３回、側頭部に左を浴びて自身初ダウンを喫したが、４回に右ストレートでダウンを奪い返す。その後は圧力をかける西谷に鋭いワンツーなどを突き刺し、３者とも６点の大差で完勝した。

　激闘を制したが「力不足というか、最後根性で勝てたので、それだけほめてください」と苦笑。１７年にＩＢＦ同級王座決定戦を制するも薬物違反で無効となり、再び世界を目指す。世界ランカー対決を突破したが、「半歩ぐらい進めたかな。アピールにはなっていない」と浮かれることはなかった。