尾川 ダウン応酬で西谷との世界ランカー対決判定勝ちも「アピールにはなっていない」

 「ボクシング・10回戦」(2日、後楽園ホール)

 IBF世界スーパーフェザー級3位の尾川堅一(32)=帝拳=がIBF同級7位の西谷和宏(33)=VADY=を3-0の判定で破った。

 3回、ロープ際で頭部に左を浴びて自身初のダウンを喫したが、4回に右ストレートでダウンを奪い返す。その後はプレッシャーをかける西谷に鋭いワンツー、ボディーなどを突き刺して応戦。最終10回には激しく打ち合い、3者とも6点の大差をつけた。

 激闘を制して、試合後はリング上で「力不足というか、最後、根性で勝てたので、そこだけほめてください」と苦笑。「(西谷は)やりにくく、ボクの弱点の打ち終わりとかを突いてきたので戸惑ったんですけど、外から右をかぶせていく作戦が途中からうまくいった。ダウン取られた後、取り返したのが大きかった」と振り返った。

 17年12月にIBF世界同級王座決定戦で勝利したものの薬物違反で無効となり、目指すは再度の世界の舞台。世界ランカー同士の日本人頂上決戦を制して目標に近づいた感があるが、尾川は「半歩ぐらい進めたかな。アピールにはなっていない」と気持ちを引き締め、「もっと厳しい試合を乗り越えて、勝負していくしかない。どんなところでも、どんな国でも行くので」と貪欲な姿勢を示した。

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