新日本G1・内藤、棚橋撃破「オレを脅かす存在ではない」“3冠”へ好発進

 「プロレス・新日本」(20日、エディオンアリーナ大阪)

 20選手が2ブロックに別れて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」Bブロックの初戦5試合が行われ、IWGPヘビー級・同インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也が棚橋弘至に勝利し、大阪のファンに優勝して“3冠王”になることを宣言した。

 成績不振からの復活をかけて2年ぶり4度目の優勝を目指す棚橋の厳しい両ひざ攻めに苦しんだ内藤。さらに場外ハイフライフロー、ダルマ式原爆固め、テキサス四つ葉固めなどの大技で追い込まれた。

 そして時間切れも近づいた25分過ぎ。棚橋のハイフライフローを浴びる大ピンチに陥ったが、トドメに放った2発目を内藤が回避して形勢逆転。コリエンド式のデスティーノ、バレンティア、正調デスティーノをたたみ掛けて27分超の激闘にケリをつけた。

 試合後、マイクを持った内藤は「11月の大阪大会、この2本のベルト、そしてG1クライマックスのトロフィーを持って入場することになるでしょう」と、3冠王として帰ってくることを予告。観衆は声援の自粛を求められているため、「心の中で一緒に叫んで下さい」とお願いして、決めゼリフの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を絶叫した。

 インタビューでは、あこがれの存在だった棚橋を破ったものの、余裕の表情。「彼にとってはさ、このG1クライマックスの中でも特に、この内藤戦にかける意気込みは強かったでしょう。なんなら、ほかの8戦試合全敗してでも今日の内藤戦だけは勝利したかったはずだよ。ただし、オレにとっては残念ながらリーグ戦の中の1つでしかなかったな」と振り返り、「確かにオレは棚橋への思い入れはあるよ。でも残念ながら、今現在、オレを脅かす存在ではないかな」と話した。

 続けて、「このリーグ戦、1敗すれば、2敗までセーフだ、3敗までギリギリ間に合うんじゃないか、みたいなね、そんな甘い考えはオレの中ではないよ。すべて勝って、優勝決定戦へ進む。そこでも勝って全勝で優勝することこそオレに求められていること」と豪語。再び棚橋に言及し、「それでも彼を支持するお客様がたくさんいらっしゃることに関してすばらしいと思うよ。棚橋が今まで築き上げてきたものでしょ。今日の負けにガッカリせずに、またオレを焦らせる存在になってくれよ。このままじゃヤングライオンの方がやりがいを感じちゃうよ」と、上から目線でエールを送った。

 一方の棚橋は「初戦にかけてたよ。言葉がないな。しっかりG1へ向けてベストなトレーニング、息上げ、体幹、フィジカル合わせてきた。けど結果が出ない。改めて思うのは、努力はみんなしている。内藤はきっとオレ以上の努力をしてたんだと思う。弱気はダメだけど、内藤の背中は遠いな」と敗北を受け入れ、「また古傷(ヒザ)やっちゃって。スイングDDTで下半身に電流が走った。これがG1だね。2015年かな、初戦の飯伏(幸太)戦でも首ケガしてるから。縁起がいいじゃん。強がり言っときます」と前を向いた。

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