コロナ後初の世界戦 挑戦者にリザーブ用意の異例体制 京口紘人が11月3日に大阪で

タノンサックのパネルとオンラインでつながった相手を横に世界戦へ気合を入れる京口紘人=大阪市内
オンラインで会見に参加したタノンサック・シムシー(右、左はマネジャー)
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 ボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26)=ワタナベ=が、11月3日に大阪市のインテックス大阪で3度目の防衛戦を行うことが8日、発表された。同級11位のタノンサック・シムシー(20)=タイ=の挑戦を受ける。京口は5月9日に堺市でインドネシア選手と世界戦を行う予定だったが、コロナ禍で中止となっていた。今回は新型コロナウイルスの感染拡大後、国内で初の男子の世界タイトル戦となる。

 大阪市内で記者会見を行った京口は、14戦無敗(12KO)の相手について「無敗で勝ち上がってきた選手なので油断なく、当日は(力の)差を見せられるといいと思う」と語った。タイからオンラインで会見に参加したタノンサックも「お互いにお客さんたちが喜んでくれるように頑張りましょう」と呼びかけた。

 試合会場は4000席を用意し、半分の2000人を集客する予定。換気の徹底など感染拡大予防への準備も進めている。一方で、現在はスポーツ興行での外国人の入国は認められていないため、対戦相手の来日については不透明で、プロモーター、日本ボクシングコミッション(JBC)がスポーツ庁などと話し合っていくという。他競技でも外国人選手の入国再開に向けて調整が進んでおり、歩調を合わせる方針だ。

 ただ、世界的なコロナ禍の中で状況が悪化すれば来日がかなわないため、ワタナベジム側は「(来日が)認められないとなれば模索することになる。その一つとしてリザーブを用意している」と、挑戦者を変更して興行を成立させる用意もしている。また、レフェリー、ジャッジも外国から招聘せず、WBAの審判資格を持つ日本人が務める方向でWBAに申請。返答を待っているという状況で、挑戦者側はそれを受諾したという。

 異例の体制での世界戦再開。京口は「今回が初めてなので、いい形で興行を終えられたら。僕自身は勝つことだけを考えて、しっかりベストを尽くしたい」と試合開催を信じて集中していた。

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