コロンバン営業の日本王者・佐川、KOでV2!コロナ禍のお盆「通販で買って下さい」
「ボクシング・日本フェザー級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)
王者の佐川遼(三迫)が挑戦者で同級9位の竹本雄利(クラトキ)を鮮やかな6回KOで破って2度目の防衛に成功した。
佐川は当初、同級1位の丸田陽七太(森岡)と指名試合を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来年に延期となり、竹本を挑戦者に選択して約8カ月ぶりの戦いに臨んだ。長いリーチを持つ佐川は、トリッキーな動きで飛び込むサウスポー竹本の右フックを度々浴びるなど手を焼きながらも、遠い距離からの伸びるパンチを上下に打ち分けて応戦。6回に入ると強いパンチがヒットし始め、まずは右ストレートでぐらつかせると、ひるまず前に出る竹本のボディーに右を突き刺し、動きが止まったところで連打を浴びせて10カウントを呼んだ。
リング上のインタビューでは「竹本選手は9位ですが、実力ある選手というのは分かっていたので、対策、練習で追い込みをかけて、この結果になったと思います」と満足顔。“聖地”後楽園ホールで168日ぶりの有観客試合をV2で締め、「お客さんありきのボクシングだと思うので、拍手も励みになりました」と、大声を自粛しながら応援した観衆に感謝した。
現在はWBC8位と世界王座を射程圏内に入れており、「いつチャンスが来てもおかしくない。常にその準備はしつつ、練習を頑張って行きます」と臨戦態勢。洋菓子メーカー・コロンバンの営業マンという顔も持っており、「お盆なので本当は帰省する方に買って下さいと言えるタイミングなんですが、新型コロナウイルスの影響もあるので、通販で詰め合わせを販売しているので買って下さい」と呼び掛けた。