全日本・無観客でも熱闘60分ドロー!諏訪魔「勇気と根性を伝えていきたい」

 石川修司(右)にチョークスリーパーを決める諏訪魔=新木場1stRING
3枚

 「プロレス・全日本」(6日、東京・新木場1stRING)

 全日本初の無観客試合が行われ、メインイベントの諏訪魔、宮原健斗、ゼウス組と石川修司、ジェイク・リー、青柳優馬組の60分1本勝負は大熱戦の末に時間切れ引き分けに終わった。

 当初は後楽園ホールでのシングルリーグ戦「チャンピオンカーニバル」(CC)の開幕戦を行う予定だったが、会場を変更して無観客試合に変更。さらにCCも中止となってカードも変更となり、「What we can do now『いま全日本プロレスにできること』」とのテーマが掲げられた大会。世界タッグ王者の諏訪魔と石川がそれぞれ別ユニットの2人と合体して対戦した一戦は、トップ戦線でしのぎを削る6人全員が持ち味を出し切り、客席で見守った出場選手らの熱い声援にも支えられて熱戦に発展する。そして、最後は諏訪魔と石川がド迫力の肉弾戦を繰り広げたが、勝負は付かなかった。

 試合後は三冠ヘビー級王者でもある諏訪魔がリング上で締めのあいさつ。無観客で戦った意義を「オレらプロレスラーは戦って、汗かいて、みんなに感動を、勇気を与えたり、それしかできないよ」と熱弁し、「今は大変な状況だけど、全国、いや世界のみなさんに、プロレス大丈夫だって。そして、プロレスどころじゃないって人だってたくさんいるんだよ。その方々に勇気と根性、それをリングを通して伝えてきたい。オレたちのメッセージを受け取ってください」と叫んだ。

 またバックステージでは前三冠ヘビー級王者の宮原が「ボクにとっても忘れられない60分になった。やる意味があるのか、と考えていたんですけど、世の中の人が普通に生活をして、エンターテイメントは楽しめるものだと思っている。みなさんの不安な日々の中のちっちゃな笑顔になったらいいなと思ってやったんですが、全力でやれてよかった。プロレスを抜きにして、早く普通の生活ができるようにみなさんと一緒に頑張ろうというのが本音です」と熱く語った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス