井上尚弥、カシメロは「ドネアより怖い」 親族とともにグアムへ出発

 WBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)が2日、成田空港からWBO同級王者ジョンリール・カシメロとの3団体王座統一戦へ向けた合宿地のグアムへ、WBC同級6位の弟・拓真、日本スーパーライト級王者のいとこ・浩樹(ともに大橋)とともに出発した。

 新型肺炎対策のマスクを着用して取材に応じた尚弥は、強打者カシメロを「ドネアより怖い相手だと思っている」と、19年11月に激闘の末に判定で下した元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)を引き合いに出し警戒を強めた。

 その理由を「ドネアはしっかり組み立てるし、ボクシングをするので、やる前はラフファイトの怖さはなかった。カシメロは頭からも突っ込んでくるし、恐れないで入ってくる。野性的な勘を持っている」と説明した。

 そのため、今回の合宿は「パンチもある選手なので、耐えられるように体力作り。それだけ油断できない相手」と1日2時間ほど練習を増やし、10キロを2本と中、短距離の走り込みに加え、筋力トレーニングも行う。父でトレーナーの真吾氏も「いろいろなところを、いつも以上に鍛えていく」と話し、「ナオ(尚弥)がそう思ってくれていることは、すごくいい」と、息子の成長に目を細めた。

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