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井岡一翔V1 19年感涙締め!4階級制覇後初防衛戦で最強挑戦者退けた

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(30)=Reason大貴=は世界4階級制覇後の初防衛戦で同級1位ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)に3-0で判定勝ちした。井岡は序盤、距離を取れずに苦戦したが、中盤以降はペースをつかみ圧倒した。世界3階級を制したフライ級王者の田中恒成(24)=畑中=は同級10位ウラン・トロハツ(中国)に3回KO勝ちし、3度目の防衛成功。陣営は試合後、20年中の4階級制覇挑戦を明言した。

 我が子に贈る涙のV1だ。6月に再婚した夫人と8月に誕生した第1子の長男・磨永翔(まなと)くんが見守る中で勝ち名乗りを受けた井岡。熱いものが込み上げ「息子が生まれて初めての試合だったので、今まで以上に…プレッシャーはありました」と声を振り絞った。

 厳しい戦いだった。サウスポーとの対戦は約6年7カ月ぶり。五輪に2度出場した指名挑戦者のしなやかに伸びる長いパンチに苦しんだが、4回からは「序盤にもらいだしたときに覚悟を決めた。少々もらっても行くしかない」と意を決する。

 相手の足とクリンチに攻撃を寸断されながらも手数を繰り出して前進し、最大4点差をつけた。生きたのは2敗の経験。消極的な姿勢からともに1-2の惜敗に終わっており、「後味悪い負け方。勝ち負けは大事ですけど、一番は出し切ること」と積極的な攻めを貫いた。泥くさいとも言える勝利。だが「息子も生まれて、飯も食わさないといけない。家族を養う父親としても、どんな勝ち方でも勝たないといけない」と力説した。

 4階級制覇を達成し、家族も増えた充実の19年を勝利で締めて、3年ぶりに王者として迎える新年はどこへ向かうのか。以前にはWBO会長が井岡と田中を対戦させる構想を口にすれば、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)も井岡との対戦を希望している。

 井岡自身は「まだ階級は上げていない段階」と、田中戦は現実的ではないとの考えを示し、「一番は(団体王座)統一戦、その後に世界的知名度のあるローマン・ゴンサレス選手」とのプランを描く。だが、「自分がやりたいことを表現して何かを感じてもらえるようなことをしていきたい」との思いがあってこそだ。20年の井岡はさらに高く羽ばたいていく。

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