ジョシュア「俺に2回勝つのは無理だ」 ヘビー級「砂丘の決戦」巨漢ルイスに雪辱

 「ボクシング・WBA・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ」(7日、リヤド)

 3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチが7日(日本時間8日早朝)、サウジアラビア・リヤドのディルイーヤ・アリーナで開催され、前王者のアンソニー・ジョシュア(30)=英国=が3-0(118-110×2、119-109)の大差判定で王者アンディ・ルイス(30)=米国=に雪辱し、3本のベルトを奪回した。

 両者は6月に米国ニューヨークで逆の立場で対戦。ルイスが7回TKOでジョシュアに初黒星をつけるという大番狂わせを起こした。6カ月ぶりのダイレクトリマッチは舞台をサウジアラビアに移して開催。何もなかった砂丘に、45日かけてこの試合のために1万5千人収容のアリーナを建設し、再戦の舞台が整った。

 前回に比べてルイスは7キロ増量。逆にジョシュアは5キロ絞り、両者の体重差は21キロに広がった。パワーよりもスピードを選択したジョシュアが結果的に再戦を制した。

 初回終盤、いきなりジョシュアが右ストレートを決めてルイスの左目尻を切り裂く。2回にはジョシュアも左目尻をカットする。前回の試合では4度ダウンを奪われたジョシュアは徹底して距離を取り、長いパンチでポイントを稼ぐ。ボクサーらしからぬぽっちゃり体形のルイスは射程圏内に入れば速いパンチを続けることができるが、距離を詰められない。試合展開は変わらず、スリリングなシーンを避けたジョシュアが大差の判定で王座に返り咲いた。

 ジョシュアは「俺に2回勝つのは無理だ。前回は相手のやりたいことをやらせたのが良くなかった。アンディのことはもちろんリスペクトしている。俺は打たれないように工夫した」と振り返った。再び3団体の王座に君臨し、「いつもハングリーであること。そして謙虚であること。このふたつがあるから俺は勝てた。サウジアラビアの皆さんありがとう」と声を上げた。

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