新日本G1・モクスリー、石井との殴り合い制し単独首位
「プロレス・新日本」(19日、後楽園ホール)
真夏の祭典「G1クライマックス」Bブロック公式戦が行われ、IWGP USヘビー級王者の“狂犬”ジョン・モクスリーがNEVER無差別級王者の“闘犬”石井智宏を破って開幕3連勝し、単独首位に立った。
2人は開始前から額を合わせてにらみ合うなど殺気を漂わせながら、リング内外でイスも用いて激しい殴り合いを展開。モクスリーは場外のテーブルに寝かされてのコーナー最上段からのボディープレス、雪崩式脳天砕きの荒技を連続で浴びるも気迫ではね返し、最後はデスライダー、ヒザ蹴り、デスライダーをたたみ掛けて死闘に終止符を打った。
試合後、締めのマイクを握ったモクスリーは「東京、ありがとう、東京!お前は本当にすごいヤツだ」と、石井の健闘を称賛。今年にディーン・アンブローズの名でトップ選手として活躍した世界最大手団体WWEを離れてG1初出場を果たしており、「数カ月前までオレのキャリアはトイレに流す寸前ぐらいに最悪だった。だも、日本からのオファーがあり、またリング上で戦える、アートを見せられる機会をもらえたことに感謝している」と殊勝なアピールをした。
最後は「オレに指示できるヤツは地球上、宇宙のどこを探してもいない。それを決めるのはオレ自身。オレは死ぬ思いでここまで来て、努力を続けている。ジョン・モクスリーがこのG1クライマックスで優勝してやる」と野太い声でファンに宣言した。