那須川天心「心には一生残る」メイウェザー戦の負けは戦績除外も…

 「RIZIN.14」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 メインカードのスペシャルエキシビションマッチでフロイド・メイウェザー(41)=米国=に1回2分19秒でTKO負けした那須川天心(20)=TARGET=が記者会見に臨んだ。「悔しかったっすよね。本気でいけると思っていたので…。こんなにも悔しいことはないですね」と振り返りつつ、正式な記録に残らない試合とはいえ「心には一生残る」と、重要な意味を持つ試合となった。

 試合直後は涙していた那須川は心の整理がついたのか、すっきりとした様子で会見場に姿を見せた。最初は笑いながら、那須川をおちょくるように腕を出していたメイウェザーがスローに腕を前後させていたことに触れ、「最初、すごいなめてるというか、笑ってたんですけど。(自分の)ストレートが1発入ったんですよね。当てたら、すごいプレッシャーかけてきて」と、50戦無敗の男のスイッチが入った瞬間を語った。

 その後、3度のダウンを喫したが、最初のダウンのシーンは「正面のストレートを打ってきて、ガードしたんですけど、次のふっくでここらへん(右こめかみ付近)を打たれちゃって」と自分の側頭部を抑えながら語った。「スリップ気味だったんですけど、立とうとしたんですけど、立てなかったですね」とその威力をしみじみと表現した。

 メイウェザーから「戦績、記録には影響しない。天心くんも無敗の王です」と声をかけられたが、「エキシビションマッチなので、負けとはならないですけど。心には一生のこる。その気持ちを忘れずにこれからも頑張っていきたいと思っています」と糧にすると誓った。「メイウェザー選手がよけてよけて3ラウンドくるのかなと思ったんですけど、思い切り倒しに来てくれたので。自分はどんなにピンチになっても絶対に下がらないで前にでると。勇気を持って前に出ようと思っていたので。そのつもりでいた。勝ちたかったですね」と力の一端を見せてくれたことに感謝した。

 今後も那須川のキャリアは続く。「もう怖いものはない。そう思いますね」と言葉に力を込めた。懸念された体重差(計量上は4・6キロ)は「めちゃめちゃ感じましたね」、「これ以上、こんな強いパンチないと思う」と“王者の中の王者”の拳が、体に刻み込まれた様子だった。

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