元Krush王者・寺崎直樹 引退セレモニー目前で「全て無駄ではなかった」
立ち技格闘技団体「Krush」の10周年大会「Krush.95」(21日・後楽園ホール)で引退セレモニーを行う第2代Krushスーパーライト級王者・寺崎直樹(Booch Beat)が19日、引退目前の心境を明かした。
寺崎は今年5月、松下大紀に敗れた後、引退を表明した。通算戦績は26戦12勝(4KO)13敗1分で、「戦績を見る限り大した選手じゃないな」と自虐的に述べつつも、「一つ一つの試合の中でも色んなものを感じながら戦ってきたので、全て無駄ではなかったと思います」と、誇りをにじませた。
Krushのベルトを巻いたことには「挑戦者が勝つことって難しい。本当にチャンピオンになる人間は一握りというか。その中でワンチャンスをつかんでチャンピオンになることができて、運が良かったという言い方はしたくないですけど、本当にそれに等しいのかなと思います」と、謙虚に説明。
「勝ち続けている選手たちには何も言うことはないです。負けている選手や負けて格闘技を辞めようかなと悩んでいる選手たちに向けて言えるのは、僕は負けても諦めずに戦ってチャンピオンになることができました。今、結果が出ていなくても諦めずに戦い続けてほしい」と、後輩にメッセージを送った。