暫定王者も世界王者にカウント? 亀田和毅はWBCなので2階級制覇

 「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦」(12日、後楽園ホール)

 元WBO世界バンタム級王者で、同級2位の亀田和毅(27)=協栄=が3-0(116-112、117-111×2)の判定で同級1位アビゲイル・メディナ(30)=スペイン=を破り、2013年8月に獲得したWBO世界バンタム級王座に続く2階級制覇を達成した。3兄弟世界王者のギネス記録を持つ亀田家としては、長男・興毅氏は3階級、次男・大毅氏は2階級を制しており、今回の和毅の戴冠で史上初となる3兄弟複数階級制覇を成し遂げた。

 今回、和毅が獲得したのはWBC世界スーパーバンタム級の暫定王座であり、同級には正規王者としてレイ・バルガス(メキシコ)が存在する。バルガスが5月の3度目の防衛戦で肩を負傷して当面防衛戦を行えなくなったため、WBCはランキング上位のメディナと和毅による暫定王座決定戦を指示し、この試合が実現した。

 暫定王者は復帰した正規王者と王座統一戦を行うことが基本線。しかし、海外メディアによると、バルガスはWBA世界同級王者のダニエル・ローマン(米国)との2団体王座統一戦に向かう動きもある。

 日本ボクシングコミッションは、暫定王座の設置を常態化させていたWBAについて、王座乱立を防ぐ意味で世界王座として認めない方針を2011年2月に示した。WBA以外の主要3団体ではこの限りではなく、今回の和毅の戴冠は世界王座として認められ、2階級制覇となる。和毅は「これからがスタート。みんなに感動を与えることのできるように頑張ります」と誓った。

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