亀田興毅氏がリングで引退あいさつ ボクシング界への恩返し誓う
「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦」(12日、後楽園ホール)
元WBO世界バンタム級王者で、同級2位の亀田和毅(27)=協栄=が2階級制覇をかけて、同級1位アビゲイル・メディナ(30)=スペイン=と、3年2カ月ぶりとなる世界戦に臨む。前座4試合が終了したところで、この興行のイベントプロデューサーである元世界3階級王者・亀田興毅氏(31)がリングに上がり、10日にブログで表明した“2度目”の現役引退を改めて伝えた。
ワインレッドのスーツにピンクのネクタイ姿で現れた興毅氏は「本日は皆さんTFC(東京ファイトクラブ)VOL3『亀田家大復活の日』にご来場いただきましてありがとうございます」とあいさつ。
続いて「先日ブログでも書きましたが」と、2015年10月に続く“2度目”の引退を伝えた。元世界4階級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦を望んだが、「残念ながらかなわなかった」と説明。そして「それよりももっと大きいものがあって亀田家最後の砦・亀田和毅を世界チャンピオンにすること。スーパーチャンピオンにすること。今はその気持ちで和毅に対して全力でやっていきたい」とサポートに専念する考えを明らかにした。
今回のイベントプロデューサーを務める。「今の亀田興毅があるのはボクシングのおかげ。もっともっとメジャーなスポーツにしたい」と思いを語る。「例えばキックボクシングといえばK-1。総合格闘技ではRIZIN。ボクシングといえばTFCというくらい、一番でないと誰の記憶も残らない」と日本一のボクシングイベントを目指すことを誓った。「ボクサーがボクシングだけで飯を食えるようにメジャーにしたい。それが亀田興毅にとってのボクシング界への恩返し」と話した。