Growth・毒霧で憤死の小波がTAJIRIにリベンジ宣言

 「プロレス・Growth」(26日、東京・新木場1stRING)

 5月20日付けで、GPSプロモーションからスターダムに移籍した小波が、「Growth」(GPS主催)マットに“凱旋”。ミクスドタッグマッチで、元WWEのスーパースターであるTAJIRIに敗北を喫するも、リベンジを宣言した。

 スターダムに籍を移したものの、日程が重ならないかぎりは、旧所属団体への参戦を許可されている小波は、同大会で、「TAJIRIさんと対戦して、バズソーキックを決めたい」と強く希望し、パートナーには自身のコーチである田中稔を指名。対するTAJIRIは、「強くてかっこいい」との理由で、大江戸隊のリーダーで、ワールド・オブ・スターダム王者の花月をパートナーに起用した。

 現在、稔はHi69とのタッグで、プロレスリング・ノアのGHCジュニアヘビー級タッグ王座を、TAJIRIは全日本プロレスが管理するGAORA TV王座を保持しており、なんとも豪華なミクスドマッチが実現した。

 かたくなにTAJIRIを意識した小波は、強烈なキックで果敢に攻め立てるも、強烈なボディスラム連発を食らう。稔と花月も激しくやり合って、まさに男子と女子の垣根を越えた戦い模様となった。小波と花月も、強烈なミドルキックの応酬をするなど、火花を散らした。

 めまぐるしい攻防のなか、花月が「大江戸隊」と書かれたボードを取り出し、エプロンに駆け上がると、その混乱に乗じて、TAJIRIが小波に毒霧を噴射し、バズソーキックを一閃。続けて、花月も毒霧を小波に浴びせ、必殺の大江戸コースターを決めた。視界を完全にさえぎられた小波に、返す力は残っておらず、無念の3カウントを聞いた。

 敗れた小波は「試合には負けるし、目が見えないし、痛いし、バズソーキックを受けたからには、私のバズソーキックを磨いて、リベンジします」とマイク。控え室に戻ると「今日は世界のTAJIRIさんに、自分の力がどれくらいなのか、全力で立ち向かって、持ち技を打ち込むイメージしてきた。さすがに世界のTAJIRIさんだと、肌で感じた。一発で跳ね返された。バズソーキックは決められずに、バズソーキックを受け止めた、女子のなかでは数少ない選手になった。またリベンジしたい」と雪辱を期した。

 TAJIRIは「小波選手はルックスからして、アイドル系の選手かと思ってたけど、とんでもない。心も骨太の選手でした。花月選手は女子なのに、すごいどっしりした選手で、どちらも素晴らしい選手だった。スターダムはすごい。続きがあるといい。ビックリしました。ヘタな男子のレスラーはうかうかできない。最近、ほかの団体を見る機会がなかったけど、今日で『見てみたい』という思いが出てきた」と、小波、花月を絶賛し、再戦にも前向きな姿勢を示した。

 一方、スターダムの8月18日、新木場大会での「5★STAR GP 2018」レッドスターズ公式戦で、小波に敗れている花月は、その雪辱を果たしたが、「前回の借りを返したいと思ったけど、今日はお祭り。やっぱりシングルでケジメをつけなきゃいけない。それがタイトル戦でもいい」と言及。

 花月は、スターダムの9月30日、名古屋国際会議場大会で、ワンダー・オブ・スターダム王者の渡辺桃との2冠戦に臨むが、防衛して2冠王者になった上で、小波の挑戦を受けることも視野に入れていた。

 また、昨年11月にスターダム所属となって以降、初の他団体参戦となった花月は「男子との対戦はおもしろかった。技の威力もすごかった。でも、男子でも負けたくない。(TAJIRIさんは)最高でした。また組んでいきたい。スターダムにしか出ていなかったけど、空気も違うし、私を知らない人にアピールもしたい。チャンスがあれば、他団体に出て、スターダムを広めていきたい」と他団体出撃にも意欲を見せていた。

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