「ボクシング・ＷＢＯ世界フライ級タイトルマッチ」（２４日、武田テバオーシャンアリーナ）

　予備検診が２２日、名古屋市内のＣＢＣで行われ、３度目の防衛がかかる王者の木村翔（２９）＝青木＝と世界３階級制覇がかかる挑戦者の田中恒成（２３）＝畑中＝はともに異常なしと診断された。

　木村はこの日に東京から新幹線で名古屋入り。所属ジムの有吉将之会長が「そんなに甘くない」と厳しい姿勢で、Ｖ２王者でありながら普通車での移動となった木村は「まだ防衛が足らないですね」と苦笑した。

　１９日の公開練習では絶好調をアピールしていたが、この日も「変わらないです」と元気そのもので、減量も残り２キロで「ちょうどいい」と順調。

　田中とは、７月に中国で行われた２度目の防衛戦後に控室に訪問されて以来の対面。「（当時より）シュッとしてる。ボクもですけど。減量しているから」と笑いながら印象を話し、「チャンピオンとして危機感もある。でも、こういう試合ができるという意味ではワクワクしている」と意気込みを示した。