グラビアタレントでプロボクサーの郷司利也子（３６）が２０日、川崎市の川崎新田ボクシングジムで、２５日に東京・後楽園ホールで行う復帰戦に向けて練習を公開した。

　１６年９月の試合以降、腰痛に悩まされ「もうできないかもしれないなと言うのはずっとずっと考えていた。右肩の脱臼癖もありますし、去年は入院したりもしているので…。体が弱すぎて向かないのかなという葛藤は毎日あります」という。それでも「ボクシングは、１回やるとやめられないんですよね。練習も減量もつらいんですけど、やめて後悔したくないから、ちょっとでも気持ちが残っていたら続けようと」と現役続行を決めた。

　対戦相手は内藤チサ（２０＝吉祥寺鉄拳８）選手で、勝てばＢ級に昇格し、タイトル戦挑戦も可能に。「極力言わないようにしているんですが、あと１回勝てば言おうかなと」と、タイトルにかける思いも口にした。

　「今回は勝ち負けにこだわり過ぎず、自分の決めたことをしっかり出したい」と意気込んだ郷司。「微力ながらでもボクシング界に貢献できたらとてもうれしいなと思いますし、女子ボクシングを見て、ボクサーになりたいと思わなかったとしても、何か感じるものがあれば」と、女子ボクシングブームの再燃にも思いをはせた。

　また今年は、アマチュアボクシング界を揺るがす騒動が勃発。郷司は「アマチュアのことはまったく分からないぐらいな感じなんですけど…」としつつ、「アマチュアの選手たちも、ボクシングが純粋に好きでやってるのは同じ。心苦しいし、いろいろ悲しい気持ちにはなりますね」と心境を語った。