“負けたら引退”八重樫、サバイバル戦制して日本初4階級制覇へ前進

 「ボクシング・10回戦」(17日、後楽園ホール)

 元世界3階級制覇王者の八重樫東(35)=大橋=がWBO世界スーパーフライ級14位の向井寛史(32)=六島=を7回TKOで破り、同級転向後2連勝を飾った。

 八重樫は体格で上回る向井の懐に飛び込み、場内を興奮させる一進一退の激しい打ち合いを展開。6回に棒立ちとなって連打を浴びるピンチもあったが、7回開始から積極的に攻め込み、振りかぶっての右フックから連打を浴びせてふらつかせたところでレフェリーのストップを呼んだ。

 サバイバル戦を制した八重樫はリング上で「お互い年齢も年齢で引けない勝負だったんですけど、そういうところで自分の持ち味が生きると感じたので、それが結果につながったのが一番」と充実の表情。目標である日本人初の4階級制覇は「ハードルは高いと思っている。スーパーフライのチャンピオンはみんな強いので、誰でもいいのでやれたらいい」と控えめにアピールした。

 負けたら引退の一戦だった。八重樫は師匠の大橋秀行会長から珍しくLINEが届いたことを明かし、「『悔いなく出し切ろう』と書いていたので、ピンと来てある程度は覚悟していました。負けたらボクが言う前に会長が『八重樫は引退します』と言っちゃうと思ったんですけど、言われなくて良かったです」と笑顔で話した。

 また、大橋会長は4階級制覇挑戦について、「(チャンスがあれば次?)もちろん」と前向きな姿勢を示した。

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