村田諒太「選手第一」を ボクシング連盟不正疑惑で切実な思い JOCの関与に期待

 日本ボクシング連盟の不正疑惑問題で、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)=帝拳=が6日、選手第一の組織づくりを訴えた。2度目の防衛戦に向けた都内の所属ジムでの練習後「選手を五輪に出場させて、活躍させてあげるんだという気持ちを持って改善に取り組んでほしい」と話した。

 村田の思いは切実だった。練習後、日本連盟の不正疑惑問題について言及した。「早く(問題が)収まってほしい。誰が勝った負けたではない。選手を五輪に出場させて活躍させてあげるんだという気持ちを持って改善に取り組んでほしい」と訴えた。

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、国際ボクシング協会(AIBA)のガバナンス(組織統治)の問題のため、20年東京五輪の実施競技から除外する可能性に言及。12年ロンドン五輪金メダリストの村田は、開催国日本の内紛を憂いた。

 「ボクシングは健全なスポーツということを、示さないといけない。何をやっているんだという気持ち。ボクシングの価値を落としている」。問題解決のために、日本オリンピック委員会(JOC)の積極的関与にも期待を寄せた。

 村田は7月30日までに更新した自身のフェイスブック上で、日本連盟の対応について「そろそろ潔く辞めましょう。悪しき古き人間達」などと、山根明会長らの退陣要求と取れるコメントを掲載。このことに同会長はテレビ番組で「生意気だよ」などと批判した。

 村田は4日に更新したフェイスブックで「何一つ気にしていない」との考えを示し、不正を告発した都道府県連盟幹部ら関係者333人の有志でつくる「日本ボクシングを再興する会」を支持する考えを表明している。

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