37歳の大竹8・25米国で世界挑戦!長谷川穂積超え、日本男子最年長奪取に燃える

 ボクシングの金子ジムは31日、横浜市内で会見を開き、8月25日に米・グレンデールで所属選手でWBO世界スーパーバンタム級6位の大竹秀典(37)が同王者アイザック・ドグボエ(23)=ガーナ=に挑戦すると発表した。37歳の大竹が王座奪取に成功すれば、長谷川穂積が持つ35歳9カ月に日本男子最高齢記録を更新する。大竹はこの日付で保持していたOPBF東洋太平洋同級王座を返上した。

 会見の場は、大竹が調理師補助として勤務する横浜ビール直営のレストラン「驛の食卓」。大竹は14年11月に英国でWBA同級王座に挑戦して敗れて以来2度目の世界挑戦で、37歳は日本ボクシングコミッションが定年にしている年齢だが、「不可能と思われているのを可能にするのがボクの仕事」と遅咲きの大輪を咲かせることに意気込みを示した。

 前回の世界挑戦失敗後は引退も考えたが、担当が飯田勇司トレーナーに変わり、フィジカルトレーナーの川人将裕氏らの指導を仰ぐなど、チーム編成を一新。勤務先からも週5日から週2日に減らしてもらうなどの支援を受け、「ボクシングがこの1年ですごく楽しくなってきた。これまでは苦しいものに立ち向かうというものだったんですけど、まだ伸びる姿を見せられると思うし見せたい」と充実の日々を送り、東洋太平洋王座を奪取するなどの結果を残して再びチャンスを手にした。

 衰え知らずの成長は、川人トレーナーが「体格があまり変わらない状態で、扱う重りの重さが増えているところから、能力の向上が認められる。筋肉の内容が変わっている」と目を丸くするほど。遅延型フードアレルギー検査を受け、それまで積極的に摂取していた卵や牛乳に反応が出たことで摂取を止めるなど食事面なども改善して体のケアに努めている。

 相手のドグボエはガーナ出身でイギリスに拠点を置き、戦績は19勝(13KO)無敗と高いKO率を誇るハードパンチャー。接近戦を得意とし“リングの仕事人”と呼ばれる大竹は「強いチャンピオンだと思う。パンチが強くて、フック系を振ってくる。どのパンチも注意したいですけど、相手の力みに対して、小さく打っていけるか」と戦いをイメージした。

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