京口紘人 判定勝ちで2度目の防衛に成功

4回、ビンス・パラス(左)の顔面に右フックを浴びせる京口紘人=東京・大田区総合体育館(撮影・西岡正)
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 「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(20日、大田区総合体育館)

 王者の京口紘人(24)=ワタナベ=が3-0の判定で挑戦者の同級10位ビンス・パラス(19)を下し、2度目の防衛に成功した。戦績は京口が10勝(7KO)、パラスが13勝(11KO)1敗。

 無敗対決を制した。序盤は得意の左ボディー中心に主導権を握りかけた京口だったが3回、右フックの打ち終わりに左フックを合わされ、尻餅をついてダウンを喫した。

 京口は5回に強烈な左フックで挑戦者の顔面をとらえるなど、中盤以降は有効打を積み上げ、ボディーで相手のスタミナを削った。10回には猛烈な連打を何度も相手の顔面に打ち込み、ダウン寸前まで追い込んだ。

 京口は「若い相手にボクシングを教えると言っていたが、初めてのダウンを教えてもらった」と苦笑い。タフな挑戦者を称え「素晴らしい選手でいい経験になった。田口さんのように統一チャンピオンになりたい」と抱負を語った。

 米空軍のフライトジャケット「MA-1」風のガウンをまとって登場。背面には出身の大商大ボクシング部のチームカラーでもあるオレンジを配し、「MAD BOY」とつづった。「ファッション業界では『超越している、突き抜けている』という意味で使われているそうで、カッコいいですね」と気に入っている。

 昨年7月の世界初挑戦でホセ・アルグメド(メキシコ)に判定勝ち。デビューから1年3カ月の世界王座奪取は、井上尚弥(大橋)の1年6カ月を上回る国内最速記録だった。昨年12月には初防衛戦でカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)に8回TKO勝ちを収めた。

 体は成長を続けている。胸囲は初防衛戦より2センチアップ。普段の体重は55~7キロで1年前より1、2キロ増えた。減量に対する心身の負担は増しており、今回も計量前日で1・8キロオーバーだったが、「当たり前のこと」と制限体重まで落とし切った。ミニマム級での試合は「あと2、3回かな」と話しており、将来的な転級も視野に入れる。

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