田口、計量後ドタバタ…ジャッジに挑戦者と同じ南アフリカ人入り混乱
「ボクシング・WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」(20日、大田区総合体育館)
前日計量が19日、都内で行われ、WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは王者の田口良一、挑戦者ヘッキー・ブドラーともに1回目にリミットいっぱいの48・9キロでパスした。IBF世界ミニマム級タイトルマッチも王者の京口紘人、挑戦者ビンス・パラスともに1回目にリミットいっぱいの47・6キロでパスした。
計量は無事に終わったが、ルールミーティングはジャッジの人選を巡って混乱した。WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチのジャッジに、ブドラーと同じ南アフリカ人が入り、田口が「気になりますね。判定まで行ったら、南アフリカの人はかなりの可能性で(相手に)つけるんじゃないですか」と話すなど各所から疑問の声が出たため、対応を協議した。
結果、メキシコ人ジャッジを日本の中村勝彦氏に変更。選手と同国籍のジャッジが1人ずつ入る構成になった。WBAとIBFの統一戦は通常なら両団体から送られるジャッジのリストを見て調整するが、今回はWBAからリストが届かず、2日前になってIBFに一任することになったのが原因という。
日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長は「同国人だからひいきするという前提で話はしていないが、アンフェアな印象を与えるかもれないので」と説明したものの、「IBFの感覚からすると普通」と問題はないことを強調。「相手の国のジャッジを認めること自体おかしい」と主張するワタナベジムの渡辺均会長と口論する一幕もあった。