ボクシング元世界３階級制覇王者で５日に後楽園ホールで１日限りの現役復帰としてスパーリング形式の“引退試合”を行う亀田興毅（３１）＝協栄＝と、元ＷＢＣ世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム（４０）＝タイ＝が４日、都内で前日計量と記者会見を行った。リミットはバンタム級に設定され、興毅は５３・５キロ、ポンサクレックは５３・３キロだった。

　鍛えあげた肉体を披露した興毅は「体はつくった。亀田興毅のすべてを出し尽くして魂の試合をする」と誓った。日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）と今回のルールについて交渉してきた協栄の金平桂一郎会長は、スパーは「ヘッドギアなしでグローブは１０オンス、６ラウンドとなる」と説明。試合と同じ８オンスの希望は認められなかったが「ヘッドギアなしは異例。１０オンスでも当たれば倒れる」と予想した。興毅も「亀田興毅としてしっかり幕を降ろし、けじめのリングにしたい」と覚悟はガチンコだ。