DeNA大和の後輩・矢田が日本王座奪取!東大ボクサー有川を8回TKO
「ボクシング・日本ウエルター級タイトルマッチ」(16日、後楽園ホール)
指名挑戦者の日本ウエルター級1位・矢田良太(28)=グリーンツダ=が、東大中退の異色ボクサー、同級王者・有川稔男(33)を8回TKOで破って新王者となった。
序盤から筋骨隆々の肉体から繰り出す強打を振り回して圧力をかけた矢田。4回から王者の正確な左ジャブなどを次々浴びて苦しんだものの、8回に右フックから強烈な左フックを返してダウンを奪い、ストップを呼んだ。
初の王座奪取に矢田はリング上で号泣したが、控室では満面の笑み。「何度も心が折れそうになりました。有川チャンピオンはめっちゃ練習しているのを感じました。でも、ボクは1日10時間練習したので勝ちました」と振り返った。
猛練習を始めたのは16年12月のWBOアジア太平洋ウエルター級王座挑戦時から。仕事を辞めた矢田を夫人がサポートした。矢田は「本気でやりたいと言ったら、飯を食わせてくれた。だから1日10時間練習できている」と感謝する。
名門の樟南高野球部出身で、DeNA・大和の2年後輩。「はい」としか言えないほどの厳しい上下関係で、連絡は取れないと言うが、「チャンピオンになって、ニュースに出て、『やってるな』と思われたら連絡が来るかも知れないですね」と笑顔で話した。