石井智宏の首がグニャリ…ファン戦りつ!エルガン死闘制しNJC初戦突破
「プロレス・新日本」(9日、後楽園ホール)
優勝者に3大シングル王座のいずれかへの挑戦権が与えられるトーナメント「ニュージャパンカップ」(NJC)が開幕し、1回戦2試合が行われ、マイケル・エルガンとジュース・ロビンソンが2回戦に進出した。
怪力を誇るエルガンは武骨で荒々しい攻めを得意とする石井智宏と、殴る、蹴る、投げ捨てるの壮絶な肉弾戦を展開。だが終盤、ファンを凍り付かせる荒技が飛び出す。
セカンドロープに立ったエルガンが石井を高々と持ち上げると、雪崩式のデスバレーボムを敢行。石井は首が折れ曲がるほどにマットにたたきつけられると、場内は異様な雰囲気に包まれた。だが、石井はカウント2で返す驚異的なタフネスぶりを発揮。エルガンは頭突きなど石井の反撃に苦しんだが、最後はバーニングハンマーで29分を超える死闘を制した。
試合後、エルガンは「オレがプロレスラーを志したのは、競争に飢えていたからだ。今夜戦った石井、彼はそれを実現させる最高の相手だった。ニュージャパンカップの勝者はビッグマイク(エルガンの愛称)だろう」と、NJC優勝を予告。そして、自力で立ち上がれないほどのダメージを受けたリング下の石井に歩み寄って健闘をたたえた。
インタビューでは「石井はタフだったが、自分の方が上回っていた。自分が戦っているのは息子のため。彼こそが自分の大切なものであり、戦い続ける理由でもある」とアピール。一方の石井は、若手に付き添われて控室に引き上げ、水道で頭を冷やすと、ノーコメントに去って行った。
1回戦のもう1試合はロビンソンが高橋裕二郎にパルプフリクションで勝利した。