【一問一答3】井岡引退会見「今までのボクシング生活で逃げずにやってきた」
ボクシング元世界3階級王者の井岡一翔(28)=井岡=が31日、横浜市内のホテルで緊急会見し、現役引退を表明した。30日付で日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出し受理された。以下、井岡の一問一答(その3)。
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-唯一無二の王者として全うできたか。
「唯一無二は僕の座右の銘だったが、それを決めるのは僕ではなく皆さん。唯一無二であったかはどう言っていいか分からないが、今までのボクシング生活で逃げずにやってきたので、その部分を考えれば全うできたんじゃないか。僕は僕しか伝えられないことを伝えられたと思う」
-海外挑戦の可能性は。
「可能性というより、そういうことは全く考えていない。今は海外に環境を移してやるとかは考えていない」
-今後ボクシングとの関わりは。
「ボクシングに育ててもらって勉強させてもらい、経験させてもらったので、貢献できることは貢献していきたい」
-今一番何がしたい。
「今すぐに出てこない」
-明日からはどんなふうに過ごす。
「元日なので少しゆっくりして、僕は何事も決めて生きて行くタイプなので、一生を無駄にせず、自分がやろうと決めたことを明日からやりたい」
-引退を決意するにあたって相談した方は。
「自分の中で決めた思いは揺るがないものがあるので、相談というよりは自分の思いを周りの方に伝えたという形になる」
-ボクシングは人生のウオーミングアップと言った。これからの人生が本番ということか。
「その言葉はここまで来られたからこそ言えることでもある。常に人生チャレンジだと思っているので、どこが本番かと言われれば、ボクシングを引退してこれからが本番かもしれないし、その先かもしれないし、常に挑戦し続ける人生でありたいので、そういう意味で言いました」(25分間弱の会見終了)