川口勝太、TKO負けで日本王座奪取ならず「何もできなかった」 進退は明言せず
「ボクシング・日本スーパーフライ級タイトルマッチ」(11日、後楽園ホール)
同級15位の川口勝太(33)=堺東ミツキ=は王者・船井龍一(ワタナベ)に2回3分9秒でTKO負けし、日本王座初挑戦で奪取はならなかった。
野上真司トレーナーが「後楽園に飲まれた」と言うように、1回から硬かった。2回終了間際に右を打ち抜かれダメージ。レフェリーが試合を止めた。
「僕が弱くて、船井君が強かった。何もできなかった。相手が終盤強いのは分かっていたから最初からいったんですが。(右の)クロスも注意していたけど」と肩を落とした。
海外戦も経験し、修羅場をくぐりながら、悲願のタイトル舞台にたどりついた。「受けてくれたワタナベジム、船井選手、組んでくれた(春木)会長に感謝。(トレーナーの)野上さんにベルトをプレゼントしたかった…。これ以上言うと泣いてしまう」と、涙をこらえた。
進退は明言しなかったが、試合後、控え室に船井を訪ねるとガッチリ握手。「必ず世界まで行ってください。僕の15年間を託すから」と、船井の拳に念を送り込んでいた。