八重樫が児童養護施設を訪問「失敗しても何度でもチャレンジしていい」

児童養護施設の子供たちと触れあった八重樫東(中央)
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 ボクシングの元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)が14日、埼玉県春日部市の児童養護施設「子供の町」を訪問し、子供たちと触れあった。3人の子の親でもある八重樫は「将来の夢はいくつ持ってもいいし、失敗しても何度でもチャレンジしていい。自分の可能性を信じて、やりたいことをやってほしい」とアドバイスを送った。グローブをつけてのボクシング体験や、本物のチャンピオンベルトに触れた子供たちは大喜びだった。

 八重樫の訪問は、施設が小学6年生男児の暴力を心配して近所のアマチュアジム「佐藤ボクシングフィットネス」(佐藤賢司会長)に相談したのがきっかけ。根岸昇施設長は「7月から通っていますが、佐藤会長が八重樫さんとお知り合いで、お話を聞かせてもらえることになりました」と言う。

 佐藤会長は99年、00年に全日本選手権で優勝(ライトミドル、ミドル級)しており、八重樫とはアマ時代から親交がある。11年にWBA世界ミニマム級王座を獲得、初めて世界王者になって以来、学校関係からの講演依頼は断っていないが、養護施設の訪問は初めて。

 八重樫は「今日のことが少しでも伝わればいい。伝わらなくても楽しんでくれたらいい。何年かたったとき『ボクサーが来て遊んだことがあったな。楽しかったな』と思い出してくれれば来たかいがあります」と話した。

 5月にIBF世界ライトフライ級王座から陥落し、年末に再起戦を予定している。スーパーフライ級で4階級制覇を目指すが「準備が必要。骨格、フレームから考えてやり方が違うし、これまでみたいに根性比べだけではしのげない。ハードルは高いです」と、険しい目標に挑んでいく。

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