小浦翼が東洋太平洋王座初防衛 進化目指し反省「一からやり直す」

 敗れた谷口(左)の控室を訪れ礼を言う小浦
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 「ボクシング・東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ」(11日、後楽園ホール)

 小浦翼(E&Jカシアス)が同級1位の谷口将隆(ワタナベ)を2-0の僅差判定(115-113、115-114、114-114)で下し初防衛に成功した。小浦は12勝(8KO)無敗、谷口は8勝(6KO)2敗となった。

 ジャブを刺し合う立ち上がりだったが、パンチが交錯すると互いに距離をつぶし合い、打っては押し合う展開となった。谷口の左ボディーストレート、ノーモーションの左をもらったが、小浦も左フックを効かせて応戦。4回を終えての公開採点は39-37、39-38、38-38とジャッジ2者が王者を支持した。

 だが、中盤は反撃に遭う。5回開始早々、左フックを浴びて一瞬ひざをついたが、これはスリップとされた。さらに左を合わされる場面が増え、8回終了時には76-77、76-76×2と逆転された。

 小浦は「(逆転は)しょうがないかな、と思った。でも後半、(谷口が)落ちると思っていた」と冷静だったという。毎回のように繰り返された押し合いについては「相手に付き合ってしまったけど、パワーとスタミナは勝っていた」と振り返った。

 接戦をしのぎベルトを守った小浦は「反省はいっぱいあるけど、フルラウンドで勝ち切れて勉強になった。これでは世界と言えないので一からやり直す」と進化を誓った。

 敗れた谷口は、採点が信じられない様子。4回から8回までの4ラウンドでポイントを奪い返しただけに「終盤同じ闘い方をしているのに、どうして(採点の仕方が)変わったのか分からない」と納得いかない様子。

 谷口は4月に小西伶弥(真正)との日本同級王座決定戦も判定で敗れている。「まだまだチャンピオンにはなるな、ということなんですかね」と、悔しさをかみ殺した。

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