具志堅会長おとぼけ連発「来年は戌年。グスマンと大吾の年に」

 22日に両国国技館で開催されたボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチで初防衛に成功した王者・比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=が一夜明けた23日、東京・九段下のホテルグランドパレスで会見を行った。同席した具志堅用高会長(62)は次戦を来年早々に師弟の故郷である沖縄で開催する構想を明かした。

 同級5位のトマ・マソン(フランス)を迎えた比嘉は序盤から圧倒し、ダウンを奪った7回に1分10秒TKO勝利。デビュー戦からの連続KO勝利を「14」に伸ばし、日本記録の「15」に王手をかけた。

 会見に同席した具志堅会長は「試合前から7、8回にKOできればという自分の考えを皆さんにお伝えしていた。その通りになったらテレビの流れも良く、視聴率も取った。もっといくかと思ったけどね」と満足げな表情。KO劇を連発するまな弟子について「おもしろい試合だったというメールをたくさんもらった。これがプロの試合。大吾には今後もこういう試合をやってほしい」とたたえた。そして「ファミリーですね。自分の子どものように感じました。“カンムリワシ2世”が出てきたなと」と自身の現役時代のニックネームを持ち出し最大級の賛辞を送った。

 しかし神妙に話したのはここまで。以降はおとぼけ連発の“具志堅語録”で会見場を笑いで包んだ。比嘉が初防衛に成功して「ひとつの仕事が終わった」と語る具志堅会長。「次に何がやりたかったかというと、ウチに帰ってグスマンに会いたかったですねえ。台風なので心配で、心配で」。危なげなく初防衛戦を終えた比嘉よりも、台風の中、あるじの帰りを待つ愛犬(ボクサー犬)の様子が気になって仕方なかったという。

 この日の朝、そのグスマンと1時間ほど散歩に出掛けた。「帰りにコンビニに寄って新聞を全部買いました。そうしたら比嘉大吾が1面にひとつも載ってない。ショックでしたねえ。1紙くらいあるかと思ったんですけどねえ」と心底悔しがった。

 「来年は戌(いぬ)年ですから。グスマンと大吾の年にしたい。来年も頑張ります」。村田諒太(帝拳)から主役を奪うほどのファイトをまな弟子に期待し、爆笑会見を締めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス