村田「夢落ちでなければ…」快挙から一夜明け笑顔 今後は「自分の価値あげる試合を」

一夜明け、笑顔で会見する村田諒太=帝拳ジム(撮影・棚橋慶太)
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 22日に両国国技館で行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで王座を獲得した村田諒太(31)=帝拳=が一夜明けた23日、所属する帝拳ジムで会見した。

 試合後はあいさつまわりやなどで30分ほど横になっただけという村田。「昨日は“夢落ち”でなければいいなと思っていたのですが、こうして皆さんが会見に来てくれて、朝からテレビに出たりして夢じゃないんだなと思いました」と成し遂げた快挙をかみしめた。そして「そろそろ寝たいです」と笑顔を見せた。

 帝拳・浜田剛史代表は「昨日は大きなイベントで村田がやってくれました。皆さんの応援のおかげで勝てました。これで大変な場所に割り込むことができた。まだまだ頑張っていきます」とさらなる飛躍を誓った。ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)らスター選手が君臨するミドル級の世界戦線でトップを目指す戦いがここから始まる。

 村田は「まだまだ海外では『村田諒太って誰やねん』という段階。着実に自分の価値を上げていく試合をしていきたい。そしてトップ・オブ・トップと対戦することができれば」と今後に視線を向けた。

 村田は今年5月に決定戦で不可解な1-2判定負けしたアッサン・エンダム(33)=フランス=とのダイレクトリマッチに臨み、序盤から圧倒。ダメージを負った相手の棄権による7回終了TKOで王座を獲得した。日本ジム所属選手がミドル級世界王座を獲得するのは1995年12月にWBA世界同級王座を獲得した竹原慎二氏以来2人目。日本の五輪メダリストとしては初めて世界王座を獲得した。

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