王者比嘉大吾、減量クリア 計量後は沖縄産の黒あまざけをラッパ飲み
「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
前日計量が21日、都内で行われ、王者・比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)は100グラムアンダーの50・7キロ、挑戦者で同級5位のトマ・マソン(フランス)は50・6キロだった。
無事に計量を終えた比嘉は控室で沖縄産の「黒あまざけ」をびんの口からラッパ飲みし「幸せです」と目を細めた。黒こうじ菌の発酵飲料は体力回復に効果抜群で、16年3月のユース王座獲得時から愛飲している。世界王座を獲得した際の計量でも取り上げられたことで、今回は製造元から提供されたという。
減量は今回も厳しかったが、走り込み合宿後の9月2日から食事制限するなど早めに取り組んだことで「精神的にはキツかったけど、1週間前に死ぬほど苦しいと思うことはなかった。順調にいってよかった」と振り返った。前回は計量直前に水分を断つことで約2キロ落としたが、今回は「きのうだけ。1キロくらいでした」(野木丈司トレーナー)と、身体的負担も軽くなっていた。
具志堅用高会長は「チャンピオンになってスピード、技術も上がったね。楽しんでやっているよ、練習を。世界チャンピオンになったら楽しいんです。全然違う」と、まな弟子の成長ぶりを実感。「KOで勝つことだ」と送り出す。比嘉も「何ラウンドに、とかは言えないですけどしっかり倒したい」と、改めて14連続KO勝利のパーフェクトレコード更新を誓った。