村田諒太は前日計量でリミット「完全決着になる」、エンダムは600グラムアンダー

前日計量を1回でパスし、ガッツポーズを見せる村田諒太=東京都千代田区のホテルグランドパレス(撮影・出月俊成)
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「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)

 前日計量が21日、都内で行われ、王者アッサン・エンダム(フランス)はリミットから600グラムアンダーの71・9キログラム、同級1位の村田諒太(帝拳)はリミットの72・5キロだった。

 計量後のフェイスオフでは約20秒間、にらみ合った。村田は「特に印象は変わらない。自分の方が一回り、縦にも横にも大きいと感じました。(エンダムは)分厚さ、大きさを感じなかった」と体格的優位を確認していた。

 一方で、浜田剛史帝拳代表は、エンダムが600グラムアンダーと絞ってきたことに注目した。「600グラムというのは大きい。リンゴ一つ食べられるくらいあるのでもったいない。計画的じゃないですかね。スピード重視で来るのではないか」と敵の思惑を読んだ。

 前回、エンダムは試合当日、ウエートを79・5キロまで戻していた。「当日の体重を見なければ分かりませんけど、当日の計量は服を着たままの場合もあるから」(浜田代表)と、かく乱も想定している。「前回は3ラウンドまで全部ポイントを取られていいと様子を見たが、今回は1回で十分。戦法は分かる」と話した。

 村田も「1ラウンドからガンガン行くことはない。相手のパンチが生きているうちにもらわないようにしたい。(闘い方を)修正するのは終盤」と、イメージを描いている。そして「全力を尽くすだけ。どんな内容でも完全決着になる。3度目の対戦はないと思う」と、必勝を誓った。

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