村田諒太 王座獲得なら来年米進出 米興行大手CEO・アラム氏 大舞台用意

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)

 WBA世界ミドル級タイトルマッチの調印式と会見が20日、都内で行われた。同級1位の村田諒太(31)、王者アッサン・エンダム(33)両陣営とともに、村田をプロモートする米興行大手トップランク社CEOのボブ・アラム氏(85)も出席。アラム氏は村田の王座獲得を前提に、来年米国で大舞台を用意する意向を示した。

 米国の大物プロモーター、アラム氏はひな壇の最前列真ん中、エンダムと村田の間に座り、存在感を示した。

 「村田と契約した時から才能に気付いていたし、成績、インパクトを残すと確信していた」。同氏は「5月の初戦はテレビ観戦だったが、判定には少し疑問があった」と“疑惑のジャッジ”を支持。再戦に期待し、村田の王座獲得を前提に「今後の試合は本田会長と話して決めていきたい。2018年はアメリカで試合を組みたい」と断言した。

 エンダムとの再戦は全米最大のスポーツネットワークESPNで生放送される。「東海岸では7時と早朝だが、重要性を考慮して夕方6時30分からの再放送が決まっている」と、村田にとって最高のアピールの場であることを強調。さらに「今回、マッチメーカーのフレッド・グッドマンを連れてきた。村田のスタイル、タイプを見て今後の相手を考える」と、世界王者・村田の将来に備えている。

 まさにゾッコンだ。アラム氏は「18年の終わりには(全階級での最強選手)パウンド・フォー・パウンドに選ばれているだろう。エスキバ・ファルカオとの試合など興味深い」と、自身が契約する、ロンドン五輪決勝で村田に敗れたブラジル人選手の名を対戦候補の一人として挙げた。

 今後のボクシング人生を左右する大一番を前に、この上ない言葉を得た村田は「プレスをかけて前に出て打ち込む、それだけです。必ず勝ちます」と静かに闘志を燃やしていた。

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