具志堅会長 比嘉にKOラウンド指令「あまり早く倒しても視聴率は取れない」
「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
WBC世界フライ級、同ライトフライ級タイトルマッチの調印式が19日、都内で行われた。フライ級王者の比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=の仕上がりに万全の信頼を置く具志堅用高会長(62)は、KOラウンドを指示すると予告した。
具志堅会長が比嘉のKO防衛に最大級の自信を見せた。「(テレビは)7時からの生中継ですけど、あまり早く倒しても視聴率は取れないと思う。うまいラウンドでゴーサインを出すつもりでおります」と、KOラウンドをコントロールしようというのだ。
大風呂敷でもリップサービスでもない。比嘉が「ここまで練習して判定までいくのでは納得いかない」と言い切り、野木丈司トレーナーが「過去最高の比嘉大吾をつくりあげた」と胸を張るハードトレーニングが根拠だ。
対するマソンは「体力が問われる試合と思う。それだけの練習はしてきた」とアピールし、14連続KOの相手として狙われていることにも「今までの選手との違いを見せたい」と強気だった。
比嘉は「マソン選手も自分みたいな選手とはやっていないと思いますし、自分の練習を見ていないから何とでも言えるんじゃないですか」と、王者の貫禄。会長のKOラウンド指令には「前回は6回(TKO)だったから良かったのかな?1ラウンド目は確かめていきます」と、笑顔を見せた。