具志堅笑劇場 比嘉の挑戦者・マソンへフランスパンの差し入れ

 マソンにフランスパンをプレゼントする具志堅会長(右)
2枚

 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)

 王者・比嘉大吾(22)が所属する白井・具志堅スポーツジムの具志堅用高会長(62)が16日、都内で、挑戦者のトマ・マソン(27)=フランス=の公開練習を視察し「敵に塩」ならぬ「フランスパン」を贈る仰天パフォーマンスをした。

 報道陣の最前列に陣取った具志堅会長は、会見終了間際に「私、比嘉大吾のマネジャーです」とあいさつした。マソンから「分かっています。お顔は知っていました」と返されると、日本の気温と体重調整などについて質問。簡単な受け答えが終わると、バッグから紙包みを取り出した。

 「これ、フランスのものよりおいしいフランスパンを持ってきました。ぜひ、食べてください」

 差し出したのはビニール袋に包まれたバケット。マソンはびっくりしながら「ありがとう」と会釈した。隣にいた陣営のジノ・ルノン・カットマンから「チーズは?ワインもないのですか?」と、強烈なカウンターを返されて一瞬ひるんだが「調印式の時には必ず用意しますよ」と約束した。

 用意したパンは、東京・麻布十番に本店がある「モンタボー」の東京杉並店で購入したもの。「おいしいんだ。本場のは硬いでしょ。これ、硬くないから」と、具志堅会長お気に入りのパンだった。

 肝心の視察では、前評判ほど長身ではないことに注目。「そんなに大きくないね。うちの(江藤)光喜と同じくらい」。帯同した野木丈司トレーナーも「ジャブで刺し勝ってアピールできるのでは」と期待した。

 過去、日本人ボクサーはフランス人を相手に、前回の村田諒太まで5戦5敗。「ディフェンスが得意」というマソンだが、具志堅会長は「大吾が初めてフランス人に勝つという記録もつくるんじゃないかな。楽しみだね」と、笑顔で視察を切り上げた。

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