村田諒太、ミドル級対決のゴロフキン対カネロ戦語る「エキサイティングで期待できる試合」

 WBA・WBC・IBF3団体統一世界ミドル級王者、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)対S・ウェルター級、ミドル級、元2階級制覇王者、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が日本時間17日に行われる。

 いったいどんな試合展開になるのか?同じくミドル級で世界と戦う村田諒太(帝拳)が、試合のみどころを語った。

-ゴロフキンとカネロはどんな選手ですか?

 「ゴロフキンはカザフスタンの英雄。カネロはメキシコの英雄。それこそ国を代表する者同士の戦い、といっても過言ではないですね。両方倒し屋タイプなので、非常にエキサイティングな試合になると思います。ゴロフキンはボディーを嫌がるので、カネロはボディーを混ぜながらとにかく前に出て行くことが大事。中盤、終盤にゴロフキンは落ちてくるところがあるので、そこをつけるがキーポイントになってくると思います。ただカネロも中盤から落ちてくるタイプ。もしかしたら、カネロの方が失速するのは早いかもしれません。ただ両者ともにタフなので、早い展開の試合にはならないと思います。ゴロフキンもカネロも、足を使って下がるという戦い方はできないので、どこかで撃ち合う覚悟がいると、互いに思っているんじゃないでしょうか」

-どんな試合展開になると思いますか?

 「ゴロフキンがプレッシャーをかけて、それをカネロが迎え撃つという形になると思います。カネロは序盤からゴロフキンの圧力に負けず、反対に彼を下がらせることができれば、試合の流れはカネロに傾いてくるのではないでしょうか。カネロはゴロフキンのパンチをしっかり見て、ブロックやディフェンス技術で対応できるか。対応できると思ったら、カネロの得意とする回転の速い高速コンビネーションでしっかり打ち込めるか。それにかかっていると思います。反対にゴロフキンにジャブなどで顔面を押し上げられて、強いパンチで押し込まれるようなら正直勝ち目はない。ゴロフキンの圧力に負けて、カネロがどんどん下がってしまったら、ゴロフキンのワンサイドゲームになってしまう可能性が高いと思います。この試合のみどころは、試合の序盤。2人がどんな試合の入り方をするのかに注目して見てほしいです」

-勝敗の行方はどうなりますか?

 「勝敗は中差の判定でゴロフキン、もしくは中盤・終盤KO、TKOでゴロフキンという感じかと。ただ、序盤にゴロフキンの圧力に対して、カネロが踏ん張ることができるか。さらに高速コンビネーションでゴロフキンの顔面やボディーにダメージを与えられれば、カネロにも大いにチャンスがあると思います」

 -今年最大のビッグマッチと言われていますが、同じミドル級として見逃せないですね?

 「ビッグファイトと言われる試合は、往々にして面白くないゲームが多いけれど、今回は相性的に考えても、エキサイティングで期待できる試合だと思います。この試合は絶対に面白い!それは間違いないです。ボクシングの醍醐味(だいごみ)をこの試合で味わってもらいたいですね」

 -ご自身も10月にエンダムとの再戦が決まりました。

 「こんなダイレクトにリマッチを組んでもらえることは非常にありがたいことだと思います。次はしっかり倒して勝ちたいですね。練習もすごくよくやれていると思います。それこそ、『ゴロフキンvsカネロの勝者と組ませたら面白いんじゃないの』と世間の方々に思ってもらえるように、次の試合はノックアウトで勝ちます!」

  ◇   ◇

 「生中継!エキサイトマッチスペシャル 頂上決戦!ゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレス」は、9月17日午前10時よりWOWOWプライムにて、生中継される。

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