山中慎介V13誓った 挑む大記録「何も言い訳できないほどいい状態」

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(15日、島津アリーナ京都)

 前日計量が14日、京都市内のホテルで行われ、具志堅用高が持つ世界王座13連続防衛の日本記録に挑む王者・山中慎介(34)=帝拳=、挑戦者ルイス・ネリ(22)=メキシコ=ともにリミットの53・5キロで一発パスした。山中は「自分が勝って皆さんに喜んでもらえるように」と力強く、不滅の大記録に並ぶことを誓った。

 一発で計量をクリアした両者が、強烈な目線をかわし合った。顔をつき合わせること1分弱。闘志むき出しで火花を散らした。試合にかける王者、挑戦者の思いが交錯した。

 山中は「何も言い訳できないほどいい状態」ときっぱり。「あしたは記録が懸かるが、自分が勝って皆さんに喜んでもらえるようにしたい」と、珍しく自ら記録の話題を口にして決意を示した。

 前日は京都市内のジムで体を動かし、夜にはポークステーキと温野菜というしっかりした食事をとった。「いつもより食べて水分も補給できた。世界戦を14回戦って調整がうまくなっている実感がある。体は前より大きくなっているのに」とニンマリ。計量後はホテル内のレストランで昼食をとり、ゆっくりと体を休めた。

 この試合を前に、具志堅氏について山中は「話を聞いていると常に怖かったというじゃないですか、相手が。そういう極限までの危機感があれだけ(具志堅氏を)強くしたのではと思う」と話した。

 さらに自らを重ねて「自分とは年齢が違うけれど、どちらもつらい。若くして、遊びたくても遊べない。試合も年に3回、4回。自分も負けたら終わりという危機感は最初からある」とは、防衛回数を重ねてきた王者ならではの言葉だろう。不滅の大記録が懸かる8・15へ、覚悟は決まっている。

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