【長谷川穂積の拳心論】インパクト残した田口君…田中君とハイレベルな統一戦を

 「ボクシング・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(23日、大田区総合体育館)

 同級王者・田口良一(30)=ワタナベ=は同級1位ロベルト・バレラ(コロンビア)に9回TKO勝ちし、6度目の防衛に成功。WBO同級王者・田中恒成(22)=畑中=との統一戦実現に意欲を示した。

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 【長谷川穂積の拳心論】

 6度目の防衛戦となった田口君は、いかにインパクトを残すかに注目していました。今回の興行ではメインイベントではなかったので、なんで自分がメインじゃないんだという試合を期待していましたが、そのとおりのすばらしい試合でした。

 左ボディーの的確さはもちろん、気持ち、スタミナ、コンビネーションも的確でした。相手はスイッチをうまく使ってきましたが、頭の位置を動かすのも上手。しかし、田口君はジャブを出した手でうまくそれを止めて、自分のパンチを当てる工夫をしていました。

 この階級には4団体に日本人王者が3人(田口、田中、拳四朗=WBC)がいます。たくさんいるというだけでなく、その価値を上げるためにも、日本人による統一戦はぜひ実現してもらいたいと思います。

 田中君はスピード、テクニック、手数とすべてそろった選手で、僕はこの3人の中で抜けていると考えていました。でも、今回の田口君なら、これまでの「強(つよ)かわいい」というニックネームより「強強(つよつよ)い」と言っていいでしょう。ハイレベルな日本人対決になることを期待しています。

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