元東洋太平洋王者・和気、涙の再起星 世界挑戦失敗から1年ぶりリング
「ボクシング8回戦」(19日、後楽園ホール)
元東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和気慎吾(29)=FLARE山上=が、瀬藤幹人(37)=協栄=を5回2分31秒TKOで下し、昨年7月の世界挑戦失敗から1年ぶりの再起に、リング上で涙を流した。
軽快なステップから鋭いジャブを繰り出し、ワンツー、左フックを打ち込み終始圧倒した。最後は、連打をまとめたところで相手陣営からタオルが投げ込まれた。
古口ジムからの移籍初戦でもあり「正直不安で今日を迎えた。結果を残せてよかった」と安どした。「環境が変わるといいこともあるけど、怖いこと、不安もある。期待に応えられなかったらと思うと怖かった」と振り返った。
リング下には放送ゲストとしてIBF世界同級王者の小国以載(29)=角海老宝石=がいた。和気は「自分は今、日本でも世界でもランキングに入っていないし、世界戦をすぐやりたいと言える立場ではないけど、一つずつ上に上がって世界チャンピオンになる予定です」と小国と視線を交わした。