コブラ諏訪 2年ぶり日本でTKO勝ち 日本王座取って高倉健さんに報告だ

 「ボクシング・8回戦」(23日、後楽園ホール)

 15年4月以来、2年ぶりに日本での試合に臨んだ日本スーパーウエルター級8位のコブラ諏訪(ピューマ渡久地)が、ポンパノム・ペットプームジム(タイ)を2回2分19秒TKOで下した。

 序盤から左のリードでペースをつかむと1回終了間際に相手コーナーでダウンを奪った。2回、反撃してくる相手を冷静にとらえ、連打で2度目のダウン。立ち上がった相手にさらに左ボディーからパンチをまとめてレフェリーが試合を止めた。

 15年7月から、タイでWBCアジアやPABAなどのローカルタイトル戦に出場し、王座も獲得。「向こうの試合は厳しいですよ。最後の試合と聞いていたのに1試合目とか、体重をごまかされたりとかね。リングはデコボコでスリップなのにダウンを取られたり。日本はルールを守ってくれる。やりやすい」と、実感を込めて話した。

 今後は日本、東洋太平洋のベルトが目標となる。渡久地聡美会長も「チャンスがあれば12月までにはどちらかをやらせたい」と、年内挑戦をにらむ。

 俳優の故・高倉健にかわいがられたボクサーでもある。「プロテストの前にスパーリングしていただいたことがあります。緊張してしまって…」と振り返る。渡久地会長は「コブラの不器用なところを気に入ってくださった」と言う。

 コブラは「日本か東洋太平洋のベルトを取ることができたら、墓前に報告に行きたいです」と誓った。

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