好川が負傷判定負けで初防衛失敗 野上氏「僕の中では1つの区切り」と引退の意向

 「ボクシング・WBO世界女子フライ級タイトルマッチ」(29日、国際障害交流センター)

 王者の好川菜々(38)=堺東ミツキ=は、挑戦者で同級1位のモンセラット・アラルコン(23)=メキシコ=に7回4秒、0-3の負傷判定で敗れ、初防衛はならなかった。

 1回に右ロングフックを浴びてプロ初ダウンを喫するなど、挑戦者の強打に苦しみ、4回にも2度目のダウン。6回に偶然のバッティングで相手が左目上を深くカットし、7回開始とほぼ同時にレフェリーが試合続行不可能と判断した。

 「(ダウンは)何が起きたか分からなかった」と振り返った好川は、今後について「自分の心が最後の解答」と話すにとどめた。ただ、夫でトレーナーの野上真司氏(42)は「次の負けで終わりと覚悟してやってきた。僕の中では一つの区切り」と、引退の意向を示した。

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