「ボクシング・日本ウエルター級王座決定戦」（２５日、後楽園ホール）

　井上岳志（２７）＝ワールドスポーツ＝が斉藤幸伸丸を７回ＴＫＯで下し、無敗のまま日本王座を獲得した。２回からはガードを固め「大抵のパンチはガードできたし、体の力は自分が上なので優位に押していけた」と振り返った。パンチで斉藤の左目上を切り裂き、７回にレフェリーが試合続行不可能と判断した。

　アマエリートで、法大卒業後は警察官になるはずがケガで内定を取り消された。高校、大学の先輩に当たる斎田竜也会長の誘いでプロの道を選んだ。

　「２８歳までに日本王座を取る」という目標は果たした。斎田会長は「今後は東洋太平洋でもＷＢＯアジアでもいい。最後は世界挑戦させたい。かませでもいいから、村田（諒太）選手とやってもらいたい」と話し、井上も大きくうなずいていた。