井上岳志、デビューから無敗で王座獲得 斉藤との新旧対決制す

 「ボクシング、日本ウエルター級王座決定戦」(25日、後楽園ホール)

 注目の新旧対決は同級2位の井上岳志(ワールドスポーツ)が同級1位の斉藤幸伸丸(輪島功一スポーツ)を7回1分10秒TKOで下し、デビューから無敗で王座を獲得した。井上は10勝(5KO)1分、斉藤は23勝(13KO)9敗2分となった。

 立ち上がり硬さの見えた井上は、斉藤の好打を浴びた。しかし、2回からはガードを固めて応戦。打ち合いになったが「大抵のパンチはガードできたし、体の力は自分が上なので優位に押していけました」と形勢逆転した。

 パンチで斉藤の左目上を切り裂き、7回にレフェリーが試合続行不可能と判断した。無敗のままの王座獲得に井上は「ベルトを巻いて写真を撮ってもらって実感が湧いた。駿台(学園高校)時代に同期だった岡田(博喜=角海老宝石、前日本スーパーライト級王者)くんに少しでも近づけたかな、と思う」とほほ笑んだ。

 高校時代は国体優勝。法政大では全日本、国体準優勝のアマエリートで、大学卒業後は警察官になるはずだった。ところがケガで内定を取り消され、進路に悩んでいるところ高校、大学の先輩に当たる斎田竜也会長の誘いでプロの道を選んだ。

 12月に28歳になる井上は「28歳までにチャンピオンになる」という目標を立てていた。有言実行を果たし、今後について斎田会長は「今後は東洋太平洋でもWBOアジアでもいい。最後は世界挑戦させたい。かませでもいいから、村田(諒太=帝拳)選手とやってもらいたい」と話し、井上も大きくうなずいていた。

 一方、日本王座6度目の挑戦もかなわなかった斉藤は「よかったのに、減量もうまくいったけど、会長に親孝行できなかった」と悔しさをにじませた。

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