芦野がWRESTLE-1王座初防衛 敗れた近藤「モンスターを作ってしまった」

 「プロレス・WRESTLE-1」(19日、後楽園ホール)

 WRESTLE-1(W-1)チャンピオンシップ王者の芦野祥太郎(27)が挑戦者の近藤修司(39)を下して初防衛に成功した。

 芦野が不敵にも所属ユニットの先輩であり、W-1の新副社長に就任した近藤を挑戦者に指名して実現した一戦。敬意を欠く言動を続ける芦野と、それに不快感を示す近藤は感情をぶつけ合うような激しい攻防を展開した。終盤に入ると、近藤がラリアット連発で追い込んだが、芦野は原爆固めで反撃。そして、近藤が変形オクラホマスタンピートのザ☆オリジナルを繰り出すと、芦野がスキを突いて得意のアンクルロックをがっちりと決め、近藤はたまらずタップした。

 試合後、芦野は「近藤さん、これでトリガーのリーダーはオレですね。まあ、もういいでしょ、ボクは抜けるんで」と脱退を表明。さらに、「先輩へのリスペクト?あるよ。でもオレが勝ってるんだから、オレが正解です」などとアピールを続けていると、征矢学が現れ、「お前、さっきの態度、お世話になった先輩に対する態度か。違うだろ、お前」と、説教を始めた。

 だが、芦野不敵な態度を崩さず、「あなたみたいな人を何というか知ってますか。偽善者と言うんですよ。挑戦したいならしたいですって言わないとダメじゃないですか」と、征矢に逆説教。2人は丁々発止のやりとりを繰り広げ、5月4日の後楽園ホール大会で対戦することが決定的となった。

 インタビューでも芦野は「トリガー、終わりですね。ボクがリーダーなんで解散させてもいいんですけど、やりたいのなら好きにやってもらって」と離脱を改めて明言。「ボクは若い力でやっていきます。(若手ユニット)ニューエラの中にも組みたいヤツがいるんですよ。そういう人間も出てきていると言うことですよ。このWRESTLE-1のリング、緩やかに楽しく明るいのをやってるのもいいと思います。でも、殺伐とした“殺し”がないと。それをボクは作っていきます」と、今後の進む方向を熱弁した。

 一方、敗れた近藤は意気消沈。「オレたちはとんでもないモンスターを作ってしまったかも知れない」と、芦野の急成長に驚き、盟友の河野真幸も「そうですね…」とつぶやくしかなかった。

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