「プロレス・ノア」（２５日、後楽園ホール）

　“変身”を遂げたマイバッハ谷口が今シリーズ７戦全勝で締め。丸藤正道と組んで王者の杉浦貴、拳王組に挑戦するＧＨＣタッグ選手権試合（４月１４日、後楽園ホール）へ弾みをつけた。

　覆面レスラーとして活動するなど路線変更を重ねたものの、ブレイクしきれず４０歳となってしまった谷口。丸藤との王座挑戦が決まると、「ラストチャンス」との意気込みで“変身”を誓った。

　そして、今シリーズは、ＳＦ映画の特殊メイク風のマスクを着用して登場するなどコスチュームを一新。ファイトスタイルも荒々しいものとなり、破竹の快進撃を続けた。

　この日は丸藤と組んで杉浦、清宮海斗組と激突。谷口は何度も雄たけびを上げながら重いエルボー、ラリアットを打ち込むなどの激しいファイトを展開し、最後は新技のマイバッハボム・ツヴァイで清宮を爆殺した。

　だが、試合後の谷口は無言。報道陣に「勢いは本物か」とたずねられた丸藤は「これで偽物だったらマイバッハなんて名前やめちまえ。これがこいつのラストチャンスだ」と、叱咤激励した。